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医療制度改革について

いろいろな見識をお持ちの方が医療制度改革の提言を行っており医療が皆様にとってよりよいものになっていくことを相談薬局薬剤師の一人として見守っております。医療制度改革をされる際にいつも二つの視点から見なくてはいけないと私は思っています。

医療従事者側から見た改革と利用する側からみた改革です。
医療従事者からみた改革は、実務をこなす現場の声を吸い上げる機能が最近ほとんど繁栄されていないように思います。立場によって考え方が異なるので私としては、薬局と言う立場で申し上げると

1. 調剤専門薬局の場所について
処方箋を専門に受ける調剤専門薬局について場所が医療機関すなわち病院や診療所の近くにあるだけで多く応需できるメリットについて現在は、薬局側の営業利益を若干安くする制度になっておりますが、利用者側からみると支払う料金が安くなるのでその調剤薬局を利用している現状があります。この現在の制度は、一般の薬局については非常に不公平でむしろ特定の医療機関からの調剤が多いところは、利用者側の負担を多くして薬局の利益を落とすように制度変更をお願いしたいところです。面分業で幅広く調剤している薬局は、むしろ利益を増やし、利用者の負担を軽くする制度に改める必要があるように思います。そうすれば特定の病院の前にある調剤薬局だけに処方箋が集中しなくて薬局全体が公平に利益を享受できるようになります。

2. 薬局の存在意義について
薬局という存在意義は、何も処方箋調剤だけやればよいのかというと私はそう思いません。一般品の販売は非常に大切です。むしろ薬剤師が問題に直面して考える思考を鍛える訓練の場になると思います。保険を利用した治療法の抜けている部分を指摘し、患者側の立場に立てば、きっとお役に立てることがあるはずです。医師の処方箋は、何年調剤しても自分で考える力は、残念ながら育ちません。薬剤師の存在意義が世間の方々に理解されていないからネットやコンビニで薬の販売ができるように改正されました。資本の大きなところの意見が反映されやすいところに問題があります。また大手で採用された人材は、年数が経つと肩たたきされて経験のない人材に代わります。人材は、年数をかけて教育していく必要があり、即戦力で対応している薬の大量販売には疑問があります。特にネット販売については、薬剤師ではない人がなんで意見を言う場をもうけられて、現場で働く薬剤師が呼ばれないのかが私にはどうしても理解できません。薬局薬剤師は、むしろ一般品に力を入れて保険調剤もきちんとこなし、国民の為に予防を徹底させるような啓蒙に国をあげて支援していただきたいと望みます。また薬剤師が店頭でひとりずつ患者様やお客様に商品のご説明をさせて戴いても医師が「薬局で相談してみてください」と一言付け加えていただけるだけで信用度が全く違うのです。保険の破綻を防ぐためには、相談薬局をむしろ厚生労働省や医師会などで支援していただき、軽医療を推進させ薬剤師に権限を与える代わりに責任義務や罰則を履行させるように法改正をするべきだと思います。そうしたら知識のない薬剤師は、一生懸命勉強するはずです。

3. 調剤について
 処方箋調剤を薬局が行うというのは、薬剤師の本来の業務なのでそれについては何の異議もありません。ただ病院前調剤薬局に関しては、立地条件が良いだけであり、広域に渡って処方箋を受けている薬局には枚数が少ない上にレセプトのソフトなどの高額な機械を買い揃える余裕はございません。薬の種類も増え、在庫が溜まり経営を圧迫しております。支払いは待ってくれません。レセプトを処理する側の業務が簡素化されるので薬局側に電子レセプトをオンライン化させたいのならこの高額な機械とソフト代を国や健保が払うのが当然だと考えます。1ヶ月に数枚から数十枚くらいしか処方箋を受けていない薬局は、必要ないから止めてくれといわんばかりの改正は望みません。厚生労働省、日本薬剤師会や都薬の方々がどれほどのことをお考えになっていらっしゃるかはわかりませんが、私たちは、国費でもって生活を保障されているわけではない業種です。あまりに一方的すぎで怒りさえ覚えます。

4. 国民に対して
 薬剤師の存在意義が非常に重要になっている昨今では、一般の方々から見て何をしたらよくやっている薬剤師となるのでしょうか?それは、患者側からみて医師側に付く薬剤師だけではだめだということだと私は思います。患者は病気を治したいし、安定させたいのです。自分の場合にはどうしたらよいのかが知りたいのです。生活上の工夫は、どんなことをすればよいのかも知りたいのです。医師が短い時間でできないことを補足しながら患者の不安と予後をよくする提案ができる薬剤師こそ、今後の薬剤師に期待される姿であると私は信じております。国民全体に幸福度が上がる制度改正には賛成しますが、資本規模が大きなところに有利な改正は、改悪です。今回の薬事法改正でもっとも得をした人間は、誰かを考えてみたところ、私の答えは、会社の規模の大きなドラッグストアの経営陣と販売組織が大きな企業でしょうね。登録販売者を薬剤師よりも安く雇えて人件費を安く済まし、しかも資本の力で小さな薬局が対応できない場所にまでも商品陳列ができる環境を整えてもらえてさぞかし儲かっていることでしょう。一人ひとりのお客様や患者様を丁寧に支えているのは、実は小さな相談薬局の薬剤師だということを制度設計される際に念頭に入れておいていただきたいと思っています。

少し過激になりましたが、日本の医療制度と国民の健康を守るために私なりに考察してみました。未来の薬剤師たちのためにもこれをお読みいただいていらっしゃる方々にも声をもっと上げていただきたいと思っております。

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